2011年06月08日

ミッション2:挽物職人さん編

前回は大きな板からロビット君を誕生させる<木工職人さん>をご紹介しました。
今回は、こちら!!


★ミッション2:挽物職人さんを紹介します★


 挽物職人さんは木製の”立体”物をつくるお仕事です。
 例えば、こまやこけし、お椀やお皿、そうそう、ボタンや糸巻きも
 挽物職人さんの仕事です。


 えてのアイテムの中では静岡のひのき材から作った家族のお守り
 【勇気玉】は挽物職人さん作です
  
 ※勇気玉の詳細はこちら※
  http://www.ete-box.com/item/?it=35


 木工職人さんのところへは「板」で材料をいれますが、
 挽物職人さんのところへは「角」で入れます。
 

 ロビットのアンテナは.長さ1M,太さは3.5cm角と1.5cm角の2種類を用意
 その角材を”とおし”という機械へ入れると、丸棒になって出てきます。
 
 

 この日は、親方自ら加工をしてくれました(#^.^#)
 
 親方は僕が生まれるずっと前からこのお仕事をしています。


 挽物屋さんにはこの”とおし”以外にも
 「どんな物を作るのか」によって大きく2種類の機械をつかいます。
 

 まずは、ご存知の方も多いと思います。”ろくろ”


 この”ろくろ”では主に、お椀やお皿をつくります。

 角材を”ろくろ”に取り付けて先が「?」の形をしている刃物で
 中味を掘り出していくイメージです。
 
 一応図面やイメージイラストはありますが、お椀の口の厚さなんかは職人技!
 長年の経験をもとに1つ1つ手作業で進めます。


 形が決まったら”ろくろ”につけたまま紙やすりで磨いて、なめらかに仕上げます。
 


 そして、もう1つは”はさみ”という加工方法。

 これは、ボタンや糸巻き、引き出しについている
”つまみ””など左右対称の立体物を作るときに使います。

 これは材料を”はさみ”に取り付けて、2枚の板の間に刃がついている
 専用の刃物で名前のとおりはさんでつくります。

 この刃物で
 


 回っている材料を
 

 
 こんな風にはさんで
   

 グイっとすると
 

 出来上がり♫
 


 ”ろくろ”と違って刃物は1つ1つ作るものごとに刃物があるので
 挽物職人さん工房には”はさみ”がずらっと!爽快です!!
 


 個人的にはこの”はさみ”のお仕事は
 一日中見ていてもあきないくらい大好きな作業です(^^♪
 材料が刃物で挟むと目の前で「あっ!!」と言う間に別の形になる。
 ・・・まるで、手品を見ているみたいです(・∀・)


 出来上がった部品は、親方が作った”ガラ”という機械に入ります。


 ”ガラ”はドラム式洗濯機の木製版をイメージしてください(~_~;)
 ”ガラ”に入れて、ガラガラ回すと”バリ”と言われる
 木のトゲトゲした感じやざらつきがなくなります。

 改めて文章にすると、
 擬音がそのまま道具の名前になっているものが多い事に気づきますね(;´∀`)


 こうして、角材→丸棒→ガラを経由して、30パイの丸棒に穴をあけて
 10パイの丸棒を取り付けて、カードを差し込む切り込みをいれて
 静岡基地へ戻ってきます。
 ここからは基地の作業になります。

 
 次回は平面の小物を作る【木工ミシン職人さん】をご紹介します!

 ☆彡ロビット出動します<ミッション1:木工職人さん編はこちら>
   http://ete.eshizuoka.jp/e695265.html

 ☆彡ロビット出動します<ミッション3:木工ミシン職人さん編はこちら>
   http://ete.eshizuoka.jp/c33644.html

 ☆彡職人さんたちが手作りで作るえての子供家具はこちらでご覧いただけます
   http://www.ete-box.com

   


Posted by ete at 15:44Comments(0)職人さんの様子

2011年06月07日

これぞ職人さんの技術

今日の静岡基地はどんより曇り空。
それでも、静岡基地には川風が吹き込んできて
作業をするには気持ちいい一日でした。


さて、今日は「職人の技術」をご紹介したいと思います。

えてのアイテムは全て地元静岡の家具職人さんのハンドメイド。
生粋の静岡生まれ【All made in Sizuoka】です(^^)v

1つ1つ手作りで作り上げるえての家具。
いくつかご紹介したいポイントがありますが、
今日は「引出し」について。

ヨーロッパの街並みをイメージしたお家型チェスト
【タウンチェスト】というアイテムがあります。


左から3番地グリーン、2番地イエロー、そして1番地ピンク(*^_^*)

中でも一番人気なのが3段の引出しタイプ【タウンチェスト1番地ピンク】


その引き出しの1つを閉めると、別の引出しが自然と開きます。
コレは怪奇現象でも、不良品でもなくこれぞ職人さんの技術!(^^)!

図面どおりに精密な仕事をしている職人さんが作る
家具は空気のぬけ道が少なく気密性にすぐれているため
その空気圧で別の引き出しが開くというわけです。



最近ではこうしたお仕事の商品も少なくなってしまいました_(._.)_

そして、家具屋さん以外のお店で販売をいただいたり、
通販雑誌などで実物をみることなく購入されるお客様も増えているので、
こうした「大切なこと」をお客様へお伝えすることができていないのは
僕たち作り手の反省点です。


これは、家具選びをするときにポイントの1つになりますφ(..)メモメモ
是非、家具選びをする時には引き出しの開け閉めをしてみてくださいね(*^_^*)

★タウンチェストの詳細はえてオフィシャルホームページ『えて基地』でご確認ください★
 えてオフィシャルホームページ『えて基地』 http://www.ete-box.com